タイトル:恋の花火大会
🟢男1 🟠女1
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🟠女「あ、お待たせー。ごめんね。ちょっと遅れちゃった」
🟢男「誘っておいて、遅刻すんなよな」
🟠女「だって、せっかくだもん。浴衣とか髪とか可愛くしたくて」
🟢男「普段通りでいいんだよ、そんなもん。花火見るだけなんだし」
🟠女「ダメだよ。だって今日の花火が、初デートなんだから」
🟢男「歩くの早いよ。もうちょっと、ゆっくり、歩こう」
🟠女「てゆーか、めっちゃカッコいいじゃん、それ」
🟢男「え?やっぱお前が浴衣だろうし、俺も甚平がいいかなって」
🟠女「えへっ。普段どーりでいいのにね。でもかっこいいよ」
🟢男「うるせー」
🟠女「うふふ」
🟢男「あ、花火、始まるよ」
🟠女「ほんとだ。花火、きれー」
🟢男「花火、お前とみるの、楽しみだったんだ」
🟠女「え?私が誘った時、あんまり乗り気じゃないみたいだったじゃん」
🟢男「嬉しかった。ホントは俺から、誘うつもりだったから」
🟠女「花火終わっちゃうね」
🟢男「あーあ、もっと花火あがんねーかな」
🟠女「なんで?」
🟢男「だって、お前、帰っちゃうじゃん」
🟠女「うん、帰るよ」
🟢男「帰る前にさ」
🟠女「帰る前に?」
🟢男「手、つなごう」
🟠女「うん、手つなごう」
🟢男「花火、終わったね。あーあ」
🟠女「じゃあさ、二人で公園で花火しよっか」
🟢男「公園で花火?」
🟠女「そう。そしたら花火、終わってないから」
🟢男「まだ、帰んないですむね」
🟠女「うん。いこ」
🟢男「待って、もうちょっと、ゆっくり、歩こう」