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交換殺人には向かない夜 東川篤哉

2019年7月11日

交換殺人には向かない夜 東川篤哉

交換殺人には向かない夜をシリーズものとは知らずに

本屋大賞をきっかけに東川篤哉の推理小説をもう一冊読んでみようと思いました。

作者本人も自信作だという本書を選んだのは、まだまだ作者への読者的信頼が低かったから。

しかし、手に取って実際に読み始めて、ショック。シリーズ物の4作目だそうで。ああぁ、だったら一作目から読めばよかった。

しかし、一行でも読み始めた以上今さらあとには引けません。

これ、シリーズ読んでたら多分笑えるところなんだろうなぁ、と思えるポイントがいっぱいあって、前半部分はそのもどかしさで読むのがしんどかったです。

物語も、なんだか事件が起こるのかそうでもないのか、もやもやしたままなかなか話が進まなくて、ちょっとイライラしました。

交換殺人には向かない夜の大仕掛けのトリックに唖然

ところが、後半にはいって映画上映のシーン以降は急速にスピードが上がって、バラバラだったパーツが一気に凝縮されていくような緊張感、緊迫感にギュッとひきつけられました。

そして解決編まで読めば、なんと無駄のない造りだったか、巧みに読み手の推理が振り回されていたか、想像もしてなかった方法でひっくり返されて正直驚きました。あっけにとられました。

最大のポイントは題名に込められた作者の悪意。

やりたいことを宣言しておきながら、なかなかその核心部分を語らない。さんざんじらされた揚句、最後の最後まで読者を翻弄する意外な真相。納得の解決編。

本格推理的に、なかなかの大仕掛けです。

かなりアクロバティックな登場人物もいるが、まぁフェアの範疇と言えると思います。

若干現実味がない部分はユーモアとギャグのオブラートに包み、ちょっとそれはないんじゃないの、と思える部分にもそれなりの伏線を用意している。実に芸が細かい。

できることならシリーズ読破したい交換殺人には向かない夜

おしいのは、やはりシリーズものであったこと。

いきなり4作目に手を出してしまうとは。シリーズを知っていれば、前半部分ももっと楽しめたんじゃないかなと思うのが悔しい。

それでも読んで良かったと思えました。

謎解きはディナーのあとで」に引き続いて読んで、東川ワールドも大体わかってきました。

実のところすごく好みの世界観ではないが、嫌いな作家ではありません。

シリーズの他作品も読んでみようかなと思えています。

 

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