映画

おっぱいバレー

2019年6月28日

おっぱいバレー綾瀬はるか

なんだかちょっと”恥ずかしい”

この作品は、予告CMのインパクトから相当話題性もあり、また第33回日本アカデミー賞で綾瀬はるかが優秀主演女優賞を獲得した、大変に注目を浴びた映画です。

「おっぱい」という、なかなか日常生活で口に出せない単語がやたら連呼され、美人女優の綾瀬はるかまで「私のおっぱい見たい?」なんて淫靡な発言をする、ちょっと恥ずかしい映画ですね。

そしてその恥ずかしさは、自身の少年時代における体験を暴露されて感じるそれではないでしょうか。

現在の30代から40代のおっさんたちは、この映画に登場する馬鹿中学生の行動を自分の体験として記憶しています。

そしてそれは個々人にとっては「ないしょ」の話。

そのできれば墓場まで持っていきたい秘密の中身とは、行動パターンというか、行動の基礎となっているものは、すべて「単純で率直なエロ」という恥ずかしい結論なのです。

男子って馬鹿ばっかりと、もうすでに精神的には何枚も上をいっている同級生の女子たちにため息をつかれちゃうような、とても恥ずかしい秘密なのです。

その秘密を大人になってから、このような形で暴露されるのは、なんだか、こそばゆいと感じる。懐かしくて、照れくさい。この作品の魅力は、そんな郷愁をただよわせがら、ちゃんと笑いと感動を伝えてくれる点ではないでしょうか。

脚本は、あの岡田惠和大先生です。さすがです。

バカすぎる中学男子の青春とは

戸畑第三中学に赴任してきた若手女子教員の美香子先生は、天然おとぼけずっこけ女子として名をはせる女優綾瀬はるかの素材に見事にマッチした、ちょっとふんわりした存在。

赴任早々、エロしか頭にない馬鹿中学生の代表の様な集団「男子バレー部」の顧問を押しつけられます。部員はバレーを一度もしたことがないほどのやる気のなさで、普段から馬鹿なことばかりしているため「バカ部」と呼ばれているという。

早速、普通に部活をやらせようと乗り込んだ美香子先生に、エッチなゲームの定番「ツイスター」をやらせようとするほどのクソっぷり。とにかくこいつらはひどい。そこで無理矢理バレーをやらせようと女子バレー部と試合を組むも、惨敗。悔しさに震える美香子先生だが、彼らはなんとも思っていない。練習をしたことがないのだから、負けて当たり前なのです。

彼らに頑張って練習して勝利をもぎ取る素晴らしさを訴えても糠に釘。そこでいよいよ「大会で1勝できたらなんでもしてあげる」という大胆発言をしてしまう。「「「「なんでもー!!」」」」となるわけです。「なんでもっていったら何でもですよね」「何でもっていったらなんでもよ」となったところで、馬鹿たちは自分らの欲求に正直に「じゃあ勝ったら美香子先生のおっぱい見せてよ」となるわけです。

みんな「おっぱい」に真剣!

この作品の原作である小説には、ベースとなっている実話があると言われていますが、実話的な部分はつまりこのくだりであるようです。そのような約束をさせられたという女教師があるラジオ番組に投稿したネタをきっかけに作家による取材がはじまったとか。

思わず作家が身を乗り出しそうな、ありそうでなかなかない話ですよね。

中学生が自主的に部活動に取り組むことに、なぜ教師が交換条件をださねばならないのか。まったく道理は通らない。しかも「おっぱいを見せろ」というアホな要求です。

にもかかわらず、なぜか教師がその約束に乗っかってしまう。無理矢理乗せられたにせよ、おかしな話です。だから面白い。ホントかよ、と思わずつっこみたくなる。

映画ではバレー部員たちの自分のおっぱいにかける情熱のあまりの熱さに、美香子先生はどんどん乗せられていき、「そんな簡単に私のおっぱいを見れると思ったの」や「みんな、私のおっぱいが見たい?」などと口走るようになり、ついには元彼とよりをもどそうとロマンスにいたった時に「駄目。このおっぱいは私だけのものじゃないの。このおっぱいはみんなの夢なの」とのたまって、元彼を突き飛ばし、ホテルから飛び出しちゃうほど、その世界に没入してしまうのです。

それでいて本当は見せたくない。でも彼らにはバレーで勝って欲しい。

美香子先生は、おっぱいに本気なだけの彼らに、本気でバレーの指導にのめり込む。

そして、かつて男子バレー部を手も足も出させずに完封した女子バレー部に勝利。

「大会で1勝」という小さな野望を実現できそうな実力を身につけていく。

老いも若きも元気の源は「おっぱい」

おっぱいに対するこのいじましいまでの執念。

うーん。青春だ。

揉ませろ、とか、吸わせろ、とか、もっとすごいこと、とかじゃなくて、おっぱいが見たいというのがいいですね。

そこまで言うなら見せてやろう、と思わないかなぁ。世の女性たちは。

あら、かわいい。そんなに見たいの。見るだけでいいのかな。

とか言いながら。あはは。思わずこっちの思考まで中学生になってしまいました。

1979年を舞台にしたという設定がいいと思います。中学生たちも当時の子っぽくて、なんだかリアル。

ちゃんと演技してるし、彼らの目を見ていたら、ホントにそんなことしか考えとらんのだろうな、と思える妙な説得力があります。

そして、綾瀬はるかのおっぱいが放つ色香が彼らの心をとらえて離さないという点においても、充分な共感と説得力がある。

だから気付けば、身も心もすっかり馬鹿な中学生になって、彼らの輪の中に入りたいと思ってしまう自分がいる。

無性に楽しい。そしてなんだか懐かしい。ほんのり切なくて、そしてやたら元気をもらえる。

「おっぱいバレー」は、ただのスポ根モノではありません。

中年男がムクムク元気になるマカ不思議な、栄養ドリンク映画なのです。

 

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