映画 インプット道場

トリガール

2019年7月21日

高橋泉

目次

土屋太鳳の新境地

朝ドラ「まれ」の土屋太鳳が、朝ドラ「半分、青い。」で印象的な役をつとめた間宮祥太朗と繰り広げるドタバタラブコメディ。

土屋太鳳は後輩の鳥山ゆきな役、間宮祥太朗は先輩の坂場大志役です。

どちらかというと、ラブよりもコメディに重きを置いた「観客を笑わせてみせよう」という魂胆の作品です。

よくある「登校」のファーストシーンですが、最初から笑わせていますし、ちゃんと伏線ともなっていて最初から面白いと思いました。

いわゆる大学の部活モノですが、ヒロインとヒーローがアドリブをふんだんに織り交ぜて、ひたすら罵り合うというあまりみたことのないシロモノでした。

ぶりっこで明るくてはしゃぎがちな大学生を演じる土屋太鳳が新鮮で、こんな演技もナチュラルにできる人なんだと新たな発見ができました。劇中、土屋太鳳が踊りだすシーンはとても見ごたえがあります。

あと加えて、これだけはどうしても言いたいのが、島村和美役の池田エライザがめちゃくちゃかわいいこと。彼女の決め顔がもうたまらない可愛さなので必見です。

私的には感動できませんでした

脚本的にみると、どうでしょうか。賛否両論ありますでしょうか。

私的には、面白くはありましたが、感動はできませんでした。

私が鳥人間コンテストに造詣が深くないせいかもしれませんが、「鳥人間コンテストにかける青春」を素晴らしいと感じることもありませんでした。

コロコロチキチキペッパーズのナダルに関しては、はっきりいって最悪です。何言ってるかわからないし、演技もイマイチで、伝説のOBという存在に意味を感じませんでした。なんだかの事情でナダルをどうしても配役しなければならなくなって無理やりこしらえたポジションという印象は否めません。

「鳥人間コンテストにかける青春」についても、技術的な面で悪戦苦闘しているはずのテクニカル担当の人たちを”理系オタク”としか扱っておらず、マシンに対して思い入れができませんでした。だからメンバーの「機体を落としたくない」という気持ちに感情移入できませんでした。

関連して、中盤に突然出てきた「飛行禁止区域」の話も唐突すぎて理解ができませんでしたし、それが伏線となって最後に登場するまでなんの説明もなかったことは不服です。完全素人だったはずの鳥山ゆきながその話を理解しているのに、観客のほとんどはおいてけぼりだったのではないでしょうか。

パイロットとして自転車をこぐ訓練に挑み続ける、食事制限を頑張るという点にのみ「努力」を感じましたが、パイロットとしての運転技術については描写がありませんでした。運転手は自転車をこぐだけではないから坂場の運転ミスで失敗したはずです。それなのに運転技術が水へのトラウマで損なわれてしまっている坂場に運転手をまかせなくてはならない意味がわかりませんでした。

あと、鳥山と坂場の二人が罵り合うシーンばかりで、それ自体は面白いのですが、罵り合いながら恋に発展していってるとは全く思えず、二人の恋愛についてドキドキすることは最後までありませんでした。だから結末も「そらそうだろう」としか思いませんでした。

面白いは正義

私はプロの脚本家でもありませんし、映画の評論家でもありませんので、作品を批評する立場にはありませんが、創作を志すものとして、自分が目指す作品像のイメージは持っていてもいいはずです。単純に「トリガール」に関しては、私が目指すしているタイプの作品ではなかっただけのこと。それだけです。

コメディとして見た時、「どこまでふざけられるか」という挑戦も感じましたし、面白いは正義だと思います。

そのうえで、ストーリーとして、きちんと解決するべきことを全部解決して、”感動”させて欲しかった。私はそちらを重視しているようです。

土屋太鳳を見たい人にはおすすめできる映画です。

あと池田エライザがめちゃくちゃかわいいです。

 

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