読書 インプット道場

鳥人計画 東野圭吾

2019年7月13日

鳥人計画 東野圭吾

スキーの知識がなくても大丈夫

鳥人計画を読みました。

題材はスキーのジャンプ競技という、私などは普段あまり接触のない分野。

かなりスキーの専門的な知識が盛り込まれた推理小説で、最初はちょっととっつきにくい印象があります。

登場人物も結構多い。

ところが、読み進めるうちに、スキー競技を行う者、またはその取り巻きにいる者の心情というものが徐々にわかるようになり、一人一人の人物像がはっきりとした輪郭を持つようになります。

謎が謎を呼ぶ複雑な展開

スキーの専門用語にもなんとなく慣れてきたころ、犯人は誰だ、という推理小説の基本命題が突然崩れ去り、不可解な犯人像が浮き彫りに。

そう、この小説に与えられた重大な『謎』とは、なぜ犯人は殺人を犯したのか。

さらには、この犯人を小説の序盤から見抜いてしまう覆面の名探偵の存在が現われます。

その名探偵は、どうやって犯人を見抜いたのか、そして名探偵は一体誰なのか。

見抜かれた以上はどこかにほころびがあったわけですが、犯人は完全犯罪に自信を持っているし、警察も手がかりをつかめない。

その三者にらみ合いのこう着状態のなかで、スキープレーヤーの一人が新たに探偵役の名乗りをあげる。

そして一気に事件の背景にあった恐怖の真実が明らかになると同時に、犯人が犯した失敗がどこにあったが判明します。

そしてその失敗は、事件の真相をありえないものへと変えていく、とんでもない事実なのでした。

ミステリ好きはもちろん、そうでない方にも

結果至上主義がもたらした、神への冒涜ともいえる科学力がたどり着いた先には、人間を人間らしく生きることを否定してしまう悲劇が。

挑戦的で、悲しい物語。

自信を持っておすすめしたい一書です。

 

\みんなに紹介してね/
この記事のタイトルとURLをコピーする
created by Takoyan

-読書, インプット道場
-

© 2020 ゴリアスの副業道場