タイトル:幼なじみは2度恋をする
🟢男1 🟠女1
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【幼少期編】
🟠女子「ねえ、ねえ、あんた、好きな人、いるんでしょ?聞いたよ」
🟢男子「何だよ、急に好きな人だなんて」
🟠女子「誰なの?教えてよ、誰にも言わないから」
🟢男子「誰にも言わないって言われても」
🟠女子「言いにくい人?意外な人だったりして?」
🟢男子「う、うん、意外な、人だよ」
🟠女子「いいじゃん。あんたと私の秘密にするからさ」
🟢男子「ひ、秘密だよね」
🟠女子「うん、秘密」
🟢男子「お前」
🟠女子「え?お前って?」
🟢男子「だからお前」
🟠女子「いや、私はダメだよ。なんで?」
🟢男子「なんでって言われても理由なんてないよ。ずっとお前が好きだった」
🟠女子「いやでも、私、あんたのこと友達だと思ってるし、弟みたいだし」
🟢男子「好きなんだ。俺、もっと、大人になるからさ」
🟠女子「なら、大人になってから言ってよ。あたし帰る。じゃね」
🟢男子「いいよ、帰って。でも、俺、ずっとお前のこと好きだから」
🟠女子「好きとか、やめてって。バイバイ」
【成人編】
🟠女「じゃ、なんであたしの横に座ったのよ」
🟢男「同窓会なんだし、適当に座っただけだよ」
🟠女「え?何それ。あんたさ、あたしに告白したの、忘れたわけ?」
🟢男「告白?お前が俺のこと好きだったんだろ?」
🟠女「なーんでそうなるのよ?」
🟢男「秘密って言ったじゃん?忘れたの?」
🟠女「秘密?何のこと?」
🟢男「お前が俺のこと好きだってことだよ」
🟠女「何それ?あたし帰るよ?」
(男は女の腕を掴むか顎を掴むか壁ドンかしてる)
🟠女「え?ちょっと、何よ」
🟢男「今度は、帰さない」
🟠女「え?」
🟢男「俺は、大人になったよ。お前は?」
🟠女「大人、だよ」
🟢男「好きって言って」
🟠女「いやよ、そんなの」
🟢男「いいなよ、好きって」
🟠女「す、好き」
🟢男「同窓会で隣に座らせてくれたのは?」
🟠女「好きだから、隣に」
🟢男「その後の誘いに乗ったのは?」
🟠女「好きだから、ついてきた」
🟢男「よくできました。俺も大好きだよ」